2022年11月12日土曜日

ABBA/Voulez-Vous

ABBA/Voulez-Vous


※Spotify

1979年発売(英1位、米19位)

 このアルバムも名曲目白押しだ。よく調べてみるとABBAの主要な活動期間は、わずか8年ほど。しかしその間に、よくこれだけの名曲が生み出せたものだ。

 このアルバムのディスコ・ミュージック、「Voulez-Vous」「Summer Night City」などから80年代目前に迫った時代の雰囲気を感じる一方で。
 フリーダの声が心地よい「 I Have A Dream」やアグネタの声あっての名曲「Chiquitita」はABBAのサウンドが極限まで純化・昇華されている。
 「Angeleyes」も目立たないが隠れた名曲。

2022年10月29日土曜日

ABBA/The Album

ABBA/The Album












※Spotify

 ABBAを初めて聴いた時に、とりわけ衝撃を受けたのが「Take A Chance On Me 」。アカペラから始まる曲のインパクトは、クイーンのボヘミアン・ラプソディと並ぶ双璧。僕の中でABBAといえばこの曲。

 フリーダのハスキーな声が心に沁みる「One Man, One Woman 」もいい。「Thank You For The Music」は永遠の名曲、まさにevergreenの風格。

2022年10月22日土曜日

ABBA/Arrival

ABBA/Arrival



1976年発売(全米1位、全英20位)
※Spotify

 ABBAの全盛期は知らないが、私が高校生の時に「アバ・ゴールド」が発売されて大ブームが起き、その独自のサウンドに仰天した。
 このアルバムの一番の聴きどころは、永遠の名曲「Dancing Queen」。アグネタの「一体何オクターブ出るんだ?」と思わせる声域の広さや清涼感と伸びのあるヴォーカルは50年経った今でも全く色褪せることがなく、今後も70年代の音楽のアイコンであり続けるだろう。
 でも、自分が歳を重ねるに連れて、フリーダの低くてハスキーな声が好きになった。子供との賑やかな時間が終わり、一人イヤホンで聴く。「Knowing Me, Knowing You」に心が本当に落ち着く。

2022年10月15日土曜日

エルガー/チェロ協奏曲 バルビローリ、 デュ・プレ&ロンドン交響楽団

エルガー/チェロ協奏曲 

指揮:サー・ジョン・バルビローリ
チェロ独奏:ジャクリーヌ・デュ・プレ
ロンドン交響楽団

※spotify
1965年録音 EMI

 パブロ・カザルスが「彼女のようにこの曲を弾けた者はいないし、今後もいない」と言って涙を流した、というエピソードのとおり、エルガーのチェロコンと言えば、ジャッキーの演奏が自分の中でもデフォルトになってしまっている。もう50年以上前の録音なのに。
 でも、先週、実演で素晴らしい演奏に出会えた。一期一会の実演は繰り返し聴けないのが残念だけれど。

 バレンボイムとの録音も熱量が高くて素晴らしいのだが、録音の品質も含めた総合力で、このバルビローリ盤を愛聴。
 ジャッキーのチェロは、「鬼気迫る」以外の表現が見つからない、最初から最後まで燃え盛るような生命力を感じる演奏。

2022年10月8日土曜日

シベリウス/ヴァイオリン協奏曲 チョン(vn)、プレヴィン&ロンドン響

シベリウス/ヴァイオリン協奏曲ニ短調指揮:アンドレ・プレヴィン
ヴァイオリン独奏:チョン・キョンファ
ロンドン交響楽団

https://open.spotify.com/track/2SX0Ca67IatgXtBx9GcMF0?si=LhgwEw-_SjKOM3dCEx4_uA&utm_source=copy-link
※Spotify

1970年6月 ロンドンでの録音

 チョン・キョンファ22歳の1970年の録音で、未だにこの曲の名盤として圧倒的な存在感があり、SHM-DやSACDにもなっているので、未だによく売れるのだろう。
 後年の洗練度を増した演奏と比べると荒削りな面があるが、若い彼女のピュアな感情に駆動された演奏はこの曲のキャラクターによく合っている。第1楽章では、ほとばしるような情熱と青春の嗚咽が聞こえくる。第2楽章はいわずもがな、チョンの独壇場。初めから終わりまでものすごい集中力で一瞬の緩みもない、それでいて暖かみのある演奏。第3楽章でオケの音がやや濁る場面があるが、チョンのヴァイオリンの澄み切った音が全部帳消しにしてくれる。
 ずっと聴き続けるであろう音源。

2022年10月1日土曜日

サン=サーンス/ヴァイオリン協奏曲第1番 チョン、デュトワ&モントリオール響

サン=サーンス ヴァイオリン協奏曲第1番
ヴァイオリン:チョン・キョンファ
指揮:シャルル・デュトワ
モントリオール交響楽団



https://open.spotify.com/track/1J1RLMmtHTGVvfMed6lAuN?si=O5wEYFFBQfmHlXpsz0rVDQ&utm_source=copy-link
※Spotify
1977年録音 DECCA

 先週取り上げたダンディもそうだけど、軽妙洒脱なフランス系の管弦楽曲に浸る時間は、難しいことを抜きにして、たいへん幸せな時間だ。この曲は「協奏曲」とはいえ、15分程の単一楽章なので「小品」に分類されるだろう。
 数あるヴァイオリンの協奏曲の中でも最もカッコいい冒頭のオケとヴァイオリンの掛け合いから心はわしづかみにされる。クリスタルのような高音や華麗なフレージングは、全盛期のチョン・キョンファの右に出る者はいないだろう。モントリオール響の恐ろしく高性能でニュアンスたっぷりの伴奏も素晴らしい。
 圧倒的な世評の高さを誇る3番よりも1番の方が好き。

2022年9月23日金曜日

ダンディ/フランス山人の歌による交響曲 ティボーデ、デュトワ&モントリオール響

ダンディ/フランス山人の歌による交響曲

指揮:シャルドネ・デュトワ
ピアノ独奏:ジャン・イヴ・ティボーデ
モントリオール交響楽団

https://open.spotify.com/track/2RJVtCIU9YcClhoXnVyMh0?si=5Wf8iQsMTuSgaslMYPuMMg&utm_source=copy-link
※Spotify
 時々、無性に聴きたくなる曲。昔から好きな曲だったが、googleマップでセヴェンヌ地方(ダンディの祖父の出身地で、この曲の楽想に取り入れられている)の風景を見ることが出来て、ますます好きになった。

 ピアノ独奏付きの管弦楽曲としても最高傑作の一つになるんじゃないだろうか?
 しかし、現代の指揮者にとってこの曲は魅力がないのか、オーマンディ、ミュンシュ、そしてこのデュトワ以外で名盤と言われるものが無い。というかリリースすらほとんどされていないのが不思議。
 
 ダンディ一世一代の管弦楽技法の見事さを存分に感じさせる精妙なニュアンスと躍動が両立する見事な演奏。ティボーデのピアノが見事な華を添える。

2022年9月16日金曜日

R.シュトラウス/アルプス交響曲 ヴィト&ワイマール・シュターツカペレ

R.シュトラウス/アルプス交響曲
指揮:アントニー・ヴィト
ワイマール・シュターツカペレ
https://open.spotify.com/track/0YU7iSVQbzIIXwkYU7vFuo?si=mynSH5I4SqKXGsNMVQsdnA&utm_source=copy-link
※Spotify
カタログ番号:8.557811
2006年6月発売

 いやー、これは紛うことなき私のイメージするザ・ドイツのオーケストラの音。まさに「こういう演奏を待ってた!」

 盛り上げていく場面での音の連なりの稜線が見えるような弦楽器のフレージング。管楽器はベルリン・フィルのような銀河系軍団というわけではないが、とてもパワフルで、森の中に入っていく場面での分厚くブルンブルンと鳴る音はシュヴァルツヴァルトと言われる黒い針葉樹林帯に入っていく空気を感じるし、頂上の場面でのスケール感は溜息が出るような雄大さ。

 ヴィトのタクトも見事で、正攻法の指揮でこれほど聴かせる演奏を引き出すとはかなりの実力者。ナクソスがこの指揮者で長年録音をリリースしているだけの事はある。

2022年9月10日土曜日

モーツァルト/ディベルティメント第17番ほか ヴェーグ&カメラータ・ザルツブルク

モーツァルト/ディベルティメント第17番ほか
指揮:シャンドル・ヴェーグ
カメラータ・ザルツブルク



 この世にこんなに美しく心地よい音楽があるのか!と思うような天衣無縫のピュアトーンにして匂い立つ芳香。
 ヴェーグのモーツァルトはこのプレイリスト・ブログが続く限り、徐々に収集していこうと思う。

2022年9月3日土曜日

チャイコフスキー/マンフレッド交響曲 V.ペトレンコ&hr交響楽団

チャイコフスキー/マンフレッド交響曲
指揮:ヴァシリー・ペトレンコ
hr交響楽団
 


 「ベルリン・フィルの首席指揮者にペトレンコが就任」のニュースが流れたとき、オペラ指揮者には疎い私はこのヴァシリー・ペトレンコが就任したのだと思ってしまい、なるほど宜なるかなと納得してしまっていた。

 それぐらい、このヴァシリー・ペトレンコの実力も素晴らしいものがある。このマンフレッド交響曲はロイヤル・リヴァプール・フィルとの録音もあるのだが、hr響に比べると弦がやや非力なのと、金管の柔らかさが足りない。
 こういう演奏をされれば、この曲の魅力の虜になる人も、いっそう増えていくだろう。

2022年8月27日土曜日

ヤコブ・カールソン/Wanderlust

ヤコブ・カールソン Wanderlust

2022発売

ヤコブ・カールソン
https://open.spotify.com/track/683Rcl00mfLUlcwOSAS0a6?si=Ve9dlQ2pQ7mJJDtlgfExuw&utm_source=copy-link
※spotify

 Spotifyでジャズの楽曲を物色していたときに出会ったのが、このヤコブ・カールソン。
 ピアノ&シンセサイザーのヤコブ・カールソンを中心としたスウェーデンのトリオのようだ。
 聴いてみると、美しいピアノと無機質だけどどこか暖かい(恐らく80年代ぐらいの古い)シンセの打ち込みの音。それがどんどんシンフォニックに盛り上がっていき、壮大な宇宙を描き出す(あるいは小川が大河に成長するような)。
 ヤコブ・カールソンが音楽を作る時は頭に映像が思い浮かぶようで、例えば1曲目の「Art of Resistane」はこんな感じ。

 ちょっと病みつきになるサウンド。

2022年8月19日金曜日

Physical/オリビア・ニュートン・ジョン

Physical/オリビア・ニュートン=ジョン

https://open.spotify.com/track/3DwCoynmFd3LCUJlEk5POU?si=nN2kgq3nTsiFfhvK9Om1bQ&utm_source=copy-link
※Spotify

 オリビアの訃報に接し、彼女のプレーンな声が再び聴きたくなった。
 全盛期は70年代後半から80年代前半ということで、残念ながら私の青春時代とは微妙にずれているので、リアルタイムで熱狂したわけではないのだが、80年代後半の日本のミュージック・シーンにはオリビアの影響を受けた楽曲で溢れていた(今井美樹や本田美奈子、和田加奈子など)ので、オリビアの歌声を聴いたときは初めて聴いた気がしなかった。杏里なんて「オリビアを聴きながら」なんていう曲も出してるし。
 全くバタ臭くない、プレーンな声は確実に日本人の心も掴んでいた。
  日本リリース時のアルバム名は「虹色の扉」、今聴いても古びないなあ。

2022年8月13日土曜日

渡辺宙明/Spring Lady Bird

 渡辺宙明/Spring Lady Bird

 渡辺宙明さんの訃報に接したとき、各世代から幅広く追悼の言葉がSNSで発信された。マジンガーZ、仮面ライダー、キカイダー、プリキュアなど各世代それぞれに思い出の名曲があり、愛されていたのがわかる。ゴレンジャー以来のスーパー戦隊シリーズは50年近く手がけていたのは凄い。私の世代は「宇宙刑事ギャバン」である。今でもソラで主題曲を歌うことが出来る。

 しかし、この曲も渡辺宙明さんの作曲だったことを、私も含めて知らない人が多かったのではないだろうか。 

 兵庫県民なら誰でも知っている、阪神戦中継のテーマ曲。実は阪神戦だけでなく、リレーカーニバルを始めサンテレビ制作のスポーツ番組で使われている曲でもある。私の小学校の運動会でも行進曲に使われていた。

 何度聴いても心が浮き立つような名曲だ。吹奏楽版がいいのだが、公式には上がっていなかったが、滝川第二高校のマーチングの素晴らしい演奏でも聴くことができる。

2022年8月6日土曜日

ショスタコーヴィチ/交響曲第7番 マケラ&hr交響楽団

ショスタコーヴィチ/交響曲第7番ハ長調
指揮:クラウス・マケラ
hr交響楽団
2019年11月 ライブ配信

 先々月(2022年6月)、都響&マケラのショスタコ7番が、大変な評判になっていた。hr交響楽団との共演のyoutube動画がある事を知り、早速拝見した次第。

 動画を見始めて80分の曲をスマホの画面で見続けたのは初めての経験。特にこの曲の第2〜3楽章をこんなに夢中になって聴いたのは初めてかも。
 『これは、ヤバいやつが出てきた!』というのが第一印象。クラシックの配信で230万回再生ってありえへん。それだけ自分と同じように衝撃を受けた人が多い証左。
 マケラが振ると、桶奏者は余程ミュージシャンシップが刺激されるのだろう。奏者たちも没入して=いわゆるゾーンに入って演奏しているように見える。言葉で表現することがとても難しいが、強く思うのが、曲そのものが持つエネルギーをこれほど引き出している演奏は聴いたことがなかったという感覚。これに心動かされている自分は何者なのか?自分の何が動いているのか解らなくなるような揺さぶられ方をする。

2022年7月29日金曜日

ベートーヴェン /交響曲第6番ヘ長調『田園』 スウィトナー&シュターツカペレ・ベルリン

ベートーヴェン/交響曲第6番ヘ長調『田園』
指揮:オトマール・スウィトナー
シュターツカペレ・ベルリン




1980年7月 東ベルリン イエス・キリスト教会での録音
※spotiy

 クラシック音楽の世界に興味を持って、初めて全曲聴いたのがこの演奏。小学校5年制の頃。家族がいないときにこのCDをトレイに載せて再生ボタンを押す。ディスクが回るキュンーという高い音が鳴る(当時はCDの回る音が未来的な音に感じました)、心臓の鼓動がドキドキと
鳴った自分を抱擁するかのような優しいメロディー、「これがかっこうの声やあ」「小川のせせらぎの音かあ」。聴きながら行ったことのない(今でも行った事はないが・・・)、遠いヨーロッパの田舎の風景が目の前に展開し、50分弱の時間が一瞬に感じた。思春期に差し掛かった自分の心をグッとつかむには、充分に魅力的な演奏。
 最初にこの演奏と出会ったことで、クラシックへの扉が開かれてしまった・・・。今でもその魅力は変わらない。もしクラシックを聴いたことがない人に勧めるとしたら、この演奏が最右翼になるだろうな。
  Spotifyだからかも知れないが、6番と8番のカップリングなのね。出た当時は収録曲は6番と序曲だけだった。