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2020年12月25日金曜日

佐藤晴真 The Senses 〜ブラームス作品集〜

佐藤晴真 The Senses 〜ブラームス作品集〜

 10月にTHE MOSTのコンサートで、初めて佐藤晴真さんの生演奏を聴き、言葉で表現しようのない暖かくて美しい演奏を聴いて、「こんな音がチェロから出るんだ。」とビックリした。
 まさに、「一目惚れ」ならぬ『一聴惚れ』である。

※写真はCDのジャケット

The Senses ブラームス作品集
チェロ:佐藤晴真 ピアノ:大伏啓太

ブラームス/チェロ・ソナタ第2番
 〃 /メロディーが導くように
 〃 /森に覆われた山の上から
 〃 /死、それは涼しい夜
 〃 /子守唄
 〃 /チェロ・ソナタ第1番

https://open.spotify.com/album/6jzkU53ekMACSGDqIO8eov?si=YW9jCe9PSVGKQYcoH9GGTg
※Spotifyへのリンク

 私はコンサート前には出来るだけ予習(楽曲やソリストの音源をあらかじめ)するタイプで、もし、彼がTHE MOSTのコンサートの前に音源を出していたら、予習していただろう。しかし、佐藤さんの演奏を「予習」することなく、しかも、コロナ禍で生演奏から8ヶ月も遠ざかって聴いたものだから、彼のこの美音・麗音を聴いた瞬間の衝撃は忘れられないものになったと思う。

 コロナ禍の影響でレコーディングも延期になり、半年遅れで発売されたようだ。しかし、ライナーノートによると、そんなハプニングはレコーディングに好影響を及ぼしたらしく、活動自粛期間中を挟んだ後の収録では佐藤さんとピアノの大伏さんのコンビネーションが熟成し、コロナ禍以前よりも手応えのある演奏が録れたようだ。

 佐藤さんは、ドイツ音楽の正統的な演奏家の登竜門とされる、ミュンヘン国際コンクールに日本人で初めて優勝。もちろん技術的にも申し分ないのだけれど、若くて圧倒的才能を持つ『俊英』にありがちな尖ったところがなく、風格のある落ち着いた演奏で、奏でる音からは、美しさ・麗しさ・気品にあふれている。

 低音が重厚なのに暖かい「声色」でよく歌うのだ。例年よりも寒いこの冬に、この演奏を聴いていると、地面に暖かさが拡がっていき、聴き手の足元からその暖かさが染み渡ってくるような感覚になる。

 2曲のチェロ・ソナタの演奏も絶品だが、このアルバムの聞き所は、ブラームスの4つの歌曲のチェロ編曲版。チェロが持つ人間の声のような暖かさと、佐藤さんの奏でる歌を存分に堪能できる。

2020年10月23日金曜日

プロコフィエフ/ヴァイオリン・ソナタ第2番ほか Vn:福田廉之介

プロコフィエフ/ヴァイオリン・ソナタ第2番ほか
ヴァイオリン独奏:福田廉之介
ピアノ伴奏:高橋雄介

収録曲は
ワックスマン/カルメン幻想曲
竹内邦光/落梅集~無伴奏ヴァイオリンのために~より『古謡』
プロコフィエフ/ヴァイオリンソナタ第2番ニ長調 Op.94
 本家ブログの記事の再録です。

 プロコフィエフはモーツァルトと並ぶ天才作曲家と思う。この2人の共通点は、頭の中から溢れ出てくる音楽に筆が必死で追い付こうとして書かれている感じが、その音楽から感じられること。とすれば、プロコフィエフのヴァイオリン・ソナタは才能が溢れてこぼれ落ちんとするようなソリストで聴きたい。福田廉之介さんは、間違いなくそうした選ばれたソリストだ。

 ワックスマンのカルメン幻想曲は、福田さんが一生演奏を続けていく曲と決めているそうだ。この曲で自分の演奏の成長や立ち位置を把握するとのこと。この曲の演奏のタイプを乱暴に2つのタイプに分けるとすると、求道者タイプと天真爛漫タイプになるだろうか。このCDでの彼は後者のタイプで、聴くものに夢を見せてくれるような演奏だ。彼がキャリアを重ねるにつれてどういう演奏になっていくだろうか?
※Spotify

2020年9月22日火曜日

ブラームス/ヴァイオリンソナタ集 グリュミオー

ブラームス/ヴァイオリンソナタ集 アルデュール・グリュミオー



https://pref-okayama.ml.naxos.jp/album/00028944657029
※リンク先は岡山県立図書館利用者としてログインした場合のURL。一般有料阪のNMLは検索欄にコード「 00028944657029 」を入力。
https://open.spotify.com/album/6FqRLd3MrOwk2cE7dceX7x?si=fEoqMextTVqGuKIIW4l68w
 自分にとって、最高のヴァイオリニストはグリュミオーだ。独特のコクのある音と輝かしい美しさ。これはたまらない。