2022年2月26日土曜日

Actually/ペット・ショップ・ボーイズ

Actually/ペット・ショップ・ボーイズ


https://open.spotify.com/album/7hkIf8sKiJKRjADB2xan74?si=nrFkmeyzSpab8GgETi3nOQ&utm_source=copy-link
※Spotify
1987年リリース

 「One More Chance」や「 It's a Sin」のような人口に膾炙したノリのいいディスコナンバーも収録されているものの、「Rent」(歌詞の内容を知ったときの衝撃たるや・・・)などはペットショップボーイズ独特の哀愁を帯びたシックな曲調が感じられる。後の名作「Behavior 薔薇の旋律」に続いていく萌芽を感じる。

 そして、クラシックの管弦楽曲が好きな私には、例えば「What Have I Done to Deserve This?」のように、単純なモチーフが複雑なアレンジ(アレンジメントというよりも、オーケストレーション、と言った方がしっくり来る)で展開していくPSBの世界観にたまらない魅力を感じるのだ。

2022年2月19日土曜日

ルーセル/バレエ「バッカスとアリアーヌ」第2組曲 山田和樹&スイス・ロマンド管

ルーセル/バレエ「バッカスとアリアーヌ」第2組曲
指揮:山田和樹
スイス・ロマンド管弦楽団


https://open.spotify.com/track/4jpZQxZOvkFTkuGLaQ7Dao?si=pEFAmmTFQd6CPeNbkcg1Fw&utm_source=copy-link
※Spotify


2015年10月、ジュネーヴ、ヴィクトリア・ホールでのDSD・セッション録音
カタログ番号:PTC5186558 ペンタトーン

 先日のニコニコ生放送での東京交響楽団の演奏を聴いて、「久しぶりに聞くと、オーケストラの醍醐味の味わえる面白い曲だな」と思い、Spotifyの音源を渉猟していると、山田和樹とスイス・ロマンド管弦楽団の演奏が、驚異的高音質(なんとDSDセッション録音!!)で一番楽しめた。

 スイスの中でもフランス語圏のオーケストラだが、アンセルメの時代よりもアンサンブルを緻密に纏め上げる能力を向上させているので、馥郁とした香りに緻密さを兼ね備えた理想的な演奏。木管・金管の名人芸も光るし、弦の音もパワフルだ。

 驚いたのは、ニコ生で聴いた東響と、このスイス・ロマンド管の音の質感や雰囲気がとても良く似ていたこと。しかしこれは偶然ではなく、東響の音楽監督であるジョナサン・ノットは、(この音源の録音時も含めて)スイス・ロマンド管弦楽団の首席指揮者も務めている。一度生で聴きたいが、この曲をこれほど面白く聴かせるオーケストラは多くないだろうなあ。近隣のオーケストラでは京響あたりが最右翼かな。
 第1組曲も収録されているが、この曲もええ曲やねえ。なのにあまり取り上げられないのはなぜだろう?

2022年2月11日金曜日

Behavior 薔薇の旋律/ペット・ショップ・ボーイズ

behavior 薔薇の旋律/ペット・ショップ・ボーイズ

https://open.spotify.com/album/3QKOefqeoWmK67Fv6ToyJa?si=02CWe4jpSzWITpIH4yrKOg&utm_source=copy-link

※Spotify 

1990年リリース

EMIミュージック

  英国病と言われ、経済社会が停滞したUKから現れたシンセポップ・デュオ。このアルバムとの出会いは高校生の時。世の若者は空前の洋楽ブームで、周囲はFM802が推すボン・ジョヴィやヒューイ・ルイス&ザ・ニュースなどの底抜けに明るいアメリカン・ポップ・ロックに夢中になる中、私はシックな色調に彩られたロマンティシズム溢れるペット・ショップ・ボーイズ(PSB)の作品に魅了された。この「behavior 薔薇の旋律」の人気は高くなく、全英チャートこそ2位まで駆け上がったが、全米では45位止まりだった。

 しかし、今、ネット上で検索すると、このアルバムをPSBの最高傑作に位置づけるファンが多いのが嬉しい。Being Boring、To Face The Truth、Nervously、Jealousyなどは特筆すべき色褪せない曲だ。アルバムとしての完成度が高く、30年前のリリースとは思えない新しさもある。

 クラシック音楽と同時並行で聴いていた私から見ると、このアルバムの素朴でシックな音作りに、ディーリアスやヴォーン・ウィリアムスとの共通性を感じる。

 素朴と言っても、アレンジは懲りに凝っており、これはもはやアレンジメントてはなく、オーケストレーションと言っても差し支えない。

 男性合唱のシャウトで始まり、弦楽四重奏で終わるMy October Symphonyから、70年代のシンセサイザーを使い、重厚なオーケストレーションを見せるSo hardを経由して、名曲のNervouslyに至る展開はいつ聴いても痺れる。