2022年5月21日土曜日

マイケル・ボルトン/Time Love And Tenderness

マイケル・ボルトン/Time Love And Tenderness



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カタログ番号:CSCS5420
1991年4月リリース

 混沌とした令和の世にこのアルバムを聴くと、眩しい....あまりにも眩しい音楽だ。
 愛の素晴らしさをひたすら歌い上げる1トラック目の「Love Is a Wonderful Thing」。キャッチーなメロディを歌い上げるマイケルのソウル・ヴォーカルが心を鷲掴みにし、ゴスペルのコーラスが盛り上げる。これぞポップスの王道。
 思えばアラウンド1990年はベルリンの壁が崩壊し、世界が一つなる感覚があった。日本でもKANの「愛は勝つ」がヒット。そういう時代の空気が懐かしい。
 あまりにも有名な6「When a man loves a woman」、3「Missing You Now」、5「Now That I Found You」などのマイケル・ボルトン真骨頂のバラードも聴かせる。

2022年5月14日土曜日

シベリウス/交響曲第1番 マケラ&オスロ・フィル

 シベリウス/交響曲第1番ホ短調

指揮:クラウス・マケラ

オスロ・フィルハーモニー管弦楽団

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カタログ番号:4852256
2021年5月録音

 2020年に24歳でオスロ・フィルの首席指揮者に就任したかと思うと、2022年には名門パリ管弦楽団の音楽監督に26歳で就任したクラウス・マケラ。そうなると「一体何がすごいのか?」が知りたくなるのが音楽ファンというもの。

 新世代の指揮者らしく、従来の低音の土台の上にピラミッド型のサウンドを作り上げる(僕の中でのその代表格:クルト・ザンデルリンクのような)のではなく。各パートを自在に操り、前に出したり後ろに引っ込めたり、VR型の立体的なサウンドに仕上げている。

 一回り上で同郷のロウヴァリのような明確な特徴のある解釈は無いが、とにかくオーケストラをドライブする力量がすごい。盛り上がっていく場面では、気の長〜いフレージングでギュンギュンと音が凝縮されていくのが圧巻。ただ、こういうサウンドは生演奏で体験していっそうその凄さが解るのだろう。

 この曲、やっぱりええ曲やなあ。。。最終的にはそう感じさせてくれる。

2022年5月2日月曜日

エルトン・ジョン/The One

エルトン・ジョン/The One



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ユニバーサル・ミュージック
カタログNo:PHCR1170

 私が洋楽にはまったのは80年代終盤、ピアノ弾き語りの2大巨頭のうちビリー・ジョエルはまだまだ第一線まだ活躍している一方でエルトンは「過去の人」という印象が強かった。

 このアルバム「ザ・ワン」が1992年に発表されると、またたく間に全英チャート上位に入り、戻ってきたエルトン・フィーバーになる。
 特にシングルカットもされた「The One」はエルトンの楽曲のなかでも最高傑作だと思う。歌詞も含めこの世の森羅万象を語るようなスケールの大きさに1回聴いただけで心が震えたのを鮮明に覚えている。11歳で王立音楽院に合格、6年間学んだエルトンの音楽的素養・才能の強靭さを感じる。語弊を恐れずに言うなら、よくぞ伝統的なクラシックの世界に進まず、ロック、ポップスの世界に進んでくれたとさえ思う。

 曲の良さだけでなく、独特のピアノ弾き語りは、ものや芸術の域。The North 、When A Woman Doesn't Want You、Emilyのピアノ&ヴォーカルの3曲畳み掛けは、エルトンの世界観にどっぷり浸からせてくれる。The Last Songも素晴らしい。