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2022年4月9日土曜日

サン=サーンス/交響曲第3番「オルガン付き」 P.ヤルヴィ&パリ管(動画) 

 サン=サーンス/交響曲第3番「オルガン付き」

指揮:パーヴォ・ヤルヴィ

パリ管弦楽団 

プロムス2013 ライヴ録画(youtube)

 パリ管がもともと持っている豊かな響き、そして聴き手を陶酔させる音のボリューム感の劇的な変化を活かしつつ、パーヴォの手腕によって極めて精緻なアンサンブルを聴かせる。

 機動力を最大限に活かし、フレキシブルに強弱のメリハリを大きくつけ表情を豊かにするものの、メロディーはあくまで自然な運びの中で歌わせるといった感じで、やりすぎて野暮ったくなることがない。
 このコンビで実演が聴けたことに、いまだに感謝(くらしきコンサートよ、永遠に)。

2021年9月3日金曜日

シベリウス/交響曲第1番 P.ヤルヴィ&パリ管

シベリウス/交響曲第1番ホ短調
指揮:パーヴォ・ヤルヴィ
パリ管弦楽団



https://open.spotify.com/track/5B6KwIczfgKY38qL435OIC?si=LN-Pcs4tSz2WqMihLUWLwQ&utm_source=copy-link&dl_branch=1
※Spotify

パリ、サル・プレイエルでのライヴ録音(2013年)

 聴く前の第一印象は「はっ!?パリ管のシベリウス?」だったが、聴いてみるとやみつきになってしまった。
 確かにシベリウスの音楽が持つ、北欧の自然や寒帯地域の気候を感じさせる冷涼感というのは薄い。
 しかし、音楽が神話の世界の英雄譚のように雄弁だ。シベリウスは数多くの劇音楽を書いており、交響詩のなかにも神話を題材にしたものが多いことを考えると、このアプローチは大いに「有り」だと思う。

 何より、パリ管の表現力の多彩さ、力強さ、同時に一点の曇りのないクリアな響きが存分に発揮されている。ヤルヴィ&パリ管の生演奏でカレリア組曲を聴いたことがあるが、あの時の心を動かされた感動が蘇ってくる。

 第1楽章から荒ぶる父性を感じさせるティンパニや金管のアタック(しかもその金管のフォルテッシモの音までも心地よいこと!)がある一方で、再現部で魅せる1音1音を慈しむような表現にほろりとさせられる。
 弦楽器の表現のパレットの多彩さも聴きどころの一つ。主旋律を大いに歌ってみたり、太陽のような輝き、そよ風のやさしさ、かと思うと嵐のような激しさ。