2022年9月23日金曜日

ダンディ/フランス山人の歌による交響曲 ティボーデ、デュトワ&モントリオール響

ダンディ/フランス山人の歌による交響曲

指揮:シャルドネ・デュトワ
ピアノ独奏:ジャン・イヴ・ティボーデ
モントリオール交響楽団

https://open.spotify.com/track/2RJVtCIU9YcClhoXnVyMh0?si=5Wf8iQsMTuSgaslMYPuMMg&utm_source=copy-link
※Spotify
 時々、無性に聴きたくなる曲。昔から好きな曲だったが、googleマップでセヴェンヌ地方(ダンディの祖父の出身地で、この曲の楽想に取り入れられている)の風景を見ることが出来て、ますます好きになった。

 ピアノ独奏付きの管弦楽曲としても最高傑作の一つになるんじゃないだろうか?
 しかし、現代の指揮者にとってこの曲は魅力がないのか、オーマンディ、ミュンシュ、そしてこのデュトワ以外で名盤と言われるものが無い。というかリリースすらほとんどされていないのが不思議。
 
 ダンディ一世一代の管弦楽技法の見事さを存分に感じさせる精妙なニュアンスと躍動が両立する見事な演奏。ティボーデのピアノが見事な華を添える。

2022年9月16日金曜日

R.シュトラウス/アルプス交響曲 ヴィト&ワイマール・シュターツカペレ

R.シュトラウス/アルプス交響曲
指揮:アントニー・ヴィト
ワイマール・シュターツカペレ
https://open.spotify.com/track/0YU7iSVQbzIIXwkYU7vFuo?si=mynSH5I4SqKXGsNMVQsdnA&utm_source=copy-link
※Spotify
カタログ番号:8.557811
2006年6月発売

 いやー、これは紛うことなき私のイメージするザ・ドイツのオーケストラの音。まさに「こういう演奏を待ってた!」

 盛り上げていく場面での音の連なりの稜線が見えるような弦楽器のフレージング。管楽器はベルリン・フィルのような銀河系軍団というわけではないが、とてもパワフルで、森の中に入っていく場面での分厚くブルンブルンと鳴る音はシュヴァルツヴァルトと言われる黒い針葉樹林帯に入っていく空気を感じるし、頂上の場面でのスケール感は溜息が出るような雄大さ。

 ヴィトのタクトも見事で、正攻法の指揮でこれほど聴かせる演奏を引き出すとはかなりの実力者。ナクソスがこの指揮者で長年録音をリリースしているだけの事はある。

2022年9月10日土曜日

モーツァルト/ディベルティメント第17番ほか ヴェーグ&カメラータ・ザルツブルク

モーツァルト/ディベルティメント第17番ほか
指揮:シャンドル・ヴェーグ
カメラータ・ザルツブルク



 この世にこんなに美しく心地よい音楽があるのか!と思うような天衣無縫のピュアトーンにして匂い立つ芳香。
 ヴェーグのモーツァルトはこのプレイリスト・ブログが続く限り、徐々に収集していこうと思う。

2022年9月3日土曜日

チャイコフスキー/マンフレッド交響曲 V.ペトレンコ&hr交響楽団

チャイコフスキー/マンフレッド交響曲
指揮:ヴァシリー・ペトレンコ
hr交響楽団
 


 「ベルリン・フィルの首席指揮者にペトレンコが就任」のニュースが流れたとき、オペラ指揮者には疎い私はこのヴァシリー・ペトレンコが就任したのだと思ってしまい、なるほど宜なるかなと納得してしまっていた。

 それぐらい、このヴァシリー・ペトレンコの実力も素晴らしいものがある。このマンフレッド交響曲はロイヤル・リヴァプール・フィルとの録音もあるのだが、hr響に比べると弦がやや非力なのと、金管の柔らかさが足りない。
 こういう演奏をされれば、この曲の魅力の虜になる人も、いっそう増えていくだろう。