指揮:ダニエル・ドッズ
ヴァイオリン:五嶋みどり
ルツェルン祝祭管弦楽団
https://open.spotify.com/track/4KqeLPn0MyK2hr2SvBrNuX?si=4YVeYs_ySLeGRHw46Us-yA&utm_source=copy-link
※Spotify
このコロナ禍の時代にMIDORIさんのベートーヴェンを聴くと、そのどこまでも深い深い祈りの音楽に魂が揺り動かされる。
本来であればこのルツェルン祝祭管とともに、日本を含むコンサートツアーが企画されていたが、コロナ禍により中止。このセッション録音のみが収録された(その経緯をYOUTUBEで見ることができる)
精緻を極めた演奏だけど、隅々まで血の通った人間らしさ温かみを感じさせる。MIDORIのハイトーンは世界一美しい。ここまで純化した音を出せるヴァイオリニストが他にいるだろうか?特に第2楽章での凛とした美しい音に陶然と聴き入ってしまう。
ルツェルン祝祭管はダニエル・ドッズがコンサートマスター兼指揮でソリストに共感しながら絶妙に付けていく。第1〜2楽章ではいい意味で、スター軍団のオーケストラの存在感を押し出さない伴奏だが、第3楽章でのソリストとの音楽の対話は饒舌。やっぱりこのオーケストラはうまい。