2022年1月29日土曜日

ダイアナ・クラール When I Look In Your Eyes

ダイアナ・クラール/When I Look In Your Eyes

※spotify

カタログNo : 0503042
レーベル : Impulse
発売日 : 1999年05月28日

 私のようにジャズに詳しくない人間でも、その名は知っているダイアナ・クラール。ジャズ・ヴォーカルの女王であり、エルヴィス・コステロのパートナー。
 高校生の頃は FMの洋楽チャート番組をよく聴いていたので洋楽の語法には慣れており、彼女のジャズは自然に耳に馴染んでくる。このアルバムなんて1曲目からボサノヴァを深みのあるブルースで歌い上げ、一気に彼女の圧倒的な世界へ引き込んでしまう。バックのオーケストラの演奏も素晴らしい、いいメンバーが集まっているのだろう。

2022年1月22日土曜日

ドヴォルザーク/ピアノ五重奏曲 (Pf)プレスラー&エマーソンQ

 ドヴォルザーク/ピアノ五重奏曲 (Pf)プレスラー&エマーソンQ



※Spotify
カタログNo:UCCG4193
1993年4月、ニューヨークでの録音

 この曲の軸になっているのはピアノとチェロ。第1楽章や、第2楽章冒頭ののプレスラーのピアノとフィンケルのチェロのニュアンスたっぷりの絡みからして、もうたまらん感じ。
 このめくるめく魅惑のメロディのオンパレードの曲の魅力の全てを回収してくれる。
 やっぱりプレスラーのピアノがいい。いい意味で彼は「ミュージシャン」で、ドヴォルザークの描いたキャンバスの下書きの上に、抜群のセンスで色を着けていく。

 エマーソンQは、色々なアプローチが可能な懐の深いこの作品を、堅牢さ、技巧面、リズム、あるいはロマンティシズム、どの要素も高度にバランスよく纏めているが、何度も聴いていると、どの要素も並外れたパフォーマンスを見せてくれていることがわかる。
一番重視されているのはアンサンブルのテクスチャーで、聴いていて本当に心地よく、彼らの音楽世界にどっぷりと漬かってしまう。
 聴き終わったあとには満足感と、「やっぱ、いい曲だなあ」と心底思える演奏。

2022年1月7日金曜日

シーネ・エイ/Don't be so BLUE

シーネ・エイ/Don't be so BLUE



2010年録音 ビデオアーツ・ミュージック
※spotify

 このプレイリスト・ブログを開設したときから、クラシック以外の音源も集録しようと思っていた。最近、まとまった時間が取れないのでクラシック以外の音楽を聴くことも多い。特にヴォーカルに関してはジャズの方が好きかもしれない。

 ということで、自分にとってのevergleen(色褪せない)な素晴らしい音源をどんどん採り上げていこうと思う。

 デンマークの女性シンガー、シーネ・エイの5作目のアルバム。彼女の音楽性は「白夜のロマンティシズム」と評されるらしい。
 エイのヴォーカルはクールで透明感があり爽やかさを感じさせ、確かに白夜を思わせるものがある。1曲目のDon't be so blue から Highway one を聴くと、とても爽やかな気分になる。ピアノもクールなのに柔かい肌触り。彼女の良さを教えてくれた、北欧ジャズ・オタクの友人に感謝したい。

2022年1月2日日曜日

ブラームス/交響曲第1番 秋山和慶&東響

ブラームス/交響曲第1番ハ短調

指揮:秋山和慶

東京交響楽団












https://open.spotify.com/album/0B0CCk1gRYpeRry0vmNhnq?si=Lq-ktc00TSiUxHzceNmCNA&utm_source=copy-link&dl_branch=1

※Spotify

 この曲、こんなに美しい曲だったんだ…。音を丹精込めて紡ぎ、ロマン溢れる美しいブラームス。特に第2楽章、第3楽章の秋山の音色への徹底的なこだわり、それに対して東響が筆舌に尽くしがたい美しくブリリアントな音色で応える。N響を振ったとしてもこの音は出てこないだろう。これほど夢のように美しい演奏を聴いたことがない。とりわけホルン、クラリネット、オーボエの音は日本のオーケストラの美質を蒸留したような清々しい音で、聴くものの心を洗ってくれる。第1、
 この演奏を聴いて秋山和慶は、新しい境地を開いていることを確信した。岡山フィルのミュージック・アドバイザー就任が本当に楽しみだ。