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チョン・キョンファ22歳の1970年の録音で、未だにこの曲の名盤として圧倒的な存在感があり、SHM-DやSACDにもなっているので、未だによく売れるのだろう。
後年の洗練度を増した演奏と比べると荒削りな面があるが、若い彼女のピュアな感情に駆動された演奏はこの曲のキャラクターによく合っている。第1楽章では、ほとばしるような情熱と青春の嗚咽が聞こえくる。第2楽章はいわずもがな、チョンの独壇場。初めから終わりまでものすごい集中力で一瞬の緩みもない、それでいて暖かみのある演奏。第3楽章でオケの音がやや濁る場面があるが、チョンのヴァイオリンの澄み切った音が全部帳消しにしてくれる。
ずっと聴き続けるであろう音源。
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