ピアノ:アルフレート・ブレンデル
指揮クラウディオ・アバド
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
https://open.spotify.com/track/0EB2d6ftiLG4S4TIeAL2Lo?si=HB9jURfFQtylOlNIoSfJdA&utm_source=copy-link&dl_branch=1
※Spotify
カタログ番号:UCCP7062
1986年9月 ベルリンでの録音
前期ロマン派:シューマン・リスト・ショパンらの協奏曲とは構造そのものが違い、『ピアノ入り交響曲』といった大規模な構成になっている一方で、ブラームス20代前半の作品ということもあり、後年の交響曲で見られる鉄壁で隙の無いオーケストレーションにまでは昇華しきっていない。オーケストラ・ソリストともに表現力を試される楽曲だと思う。
良い演奏で聴いている時には晩年の作品の第2番に負けないぐらいの傑作に思えてくる。アバド&ブレンデル&ベルリン・フィルの演奏は、間違いなくこの曲の傑作性をえぐりだしている名演だと思う。
映画やTVドラマで、脚本にいまいちまとまりが欠けるところがあっても役者が揃えば名作になる、というのにも似ている。
もう30年以上前になるが、同じオケ・ソリスト・指揮者で実演で聴いているのだが、その時の印象は、第1楽章のオーケストラからして轟音が鳴り響き、それに対峙するブレンデルの演奏も、まるでハンマーを振り下ろすがごとく迫力に圧倒された。なるほど、だからハンマークラヴィーアという名称なのが納得がいくような印象だった。
しかし、こうして今聴いてみると、ブレンデルの円熟の極みとも言えるような、特に第2楽章での心に染み入るような繊細な音が印象に残る。
ベルリン・フィルの音はやはり豪華絢爛で雄弁、ソロ楽器がため息が出るほど上手い。この音に対して互角以上に対峙していけるピアニストは、このブレンデル以外には、なかなか居なかっただろう。
映画やTVドラマで、脚本にいまいちまとまりが欠けるところがあっても役者が揃えば名作になる、というのにも似ている。
もう30年以上前になるが、同じオケ・ソリスト・指揮者で実演で聴いているのだが、その時の印象は、第1楽章のオーケストラからして轟音が鳴り響き、それに対峙するブレンデルの演奏も、まるでハンマーを振り下ろすがごとく迫力に圧倒された。なるほど、だからハンマークラヴィーアという名称なのが納得がいくような印象だった。
しかし、こうして今聴いてみると、ブレンデルの円熟の極みとも言えるような、特に第2楽章での心に染み入るような繊細な音が印象に残る。
ベルリン・フィルの音はやはり豪華絢爛で雄弁、ソロ楽器がため息が出るほど上手い。この音に対して互角以上に対峙していけるピアニストは、このブレンデル以外には、なかなか居なかっただろう。
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