指揮:ファビオ・ルイージ
ドレスデン・シュターツカペレ
https://open.spotify.com/track/5WC2tBreTijIYZadFXDGiC?si=Enqgjvo5RSqW6AKBl3OY4g&utm_source=copy-link
※Spotify
SKDのアルペンは、ベーム、ケンペ、シノーポリという先人の名盤があるが、このルイージとの録音は、ハイレゾの素晴らしい録音も含めた総合力では最良の選択となる一枚だと思う。
SKDのアルペンは、ベーム、ケンペ、シノーポリという先人の名盤があるが、このルイージとの録音は、ハイレゾの素晴らしい録音も含めた総合力では最良の選択となる一枚だと思う。
ルイージらしく、引き締まったサウンドをSKDから引き出し、情景変化の描きわけが見事。「滝」の場面や「霧が立ちこめてきた」場面での、芸の細かい職人的な音の響き、ケンペ盤ではここまで細かい音は聴けませんから、録音技術の進歩の恩恵は侮れないものがある。
マニアックな聴きどころとしては、「登山」の開始場面で聴こえてくるホルンのバンダ部隊の音が、なんとも気品あふれる音で、ほれぼれしてしまうんだよな。これはSKDにしか出せない音だ。
SKDはルイージとの来日ツアーで、今までの「いぶし銀」の称号を返上して「レッド・ゴールド」という新しいキャッチフレーズを引っ提げていた。イタリア人のルイージ(本人はイタリア人よりもドイツ人のほうに近いと言っているが)によって、やや明るめの響きが引き出されていて、オケの伝統の音とうまくマッチしていた。
ティーレマンの時代に入って、このオーケストラからは、こういう音はもう聴けなくなってしまった。N響をもっと高い次元に引き上げて、こういう音を引き出してくれるだろうか?それも楽しみになってきた。
0 件のコメント:
コメントを投稿