マーラー/交響曲第7番「夜の歌」
サー・ゲオルグ・ショルティ指揮
シカゴ交響楽団
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リマスター版というのは、(私の耳が良くないのだろうが)だいたい聴いてみると「うーん、どこが良くなったのかわからん!」というのが多いが、このショルティ&シカゴ響のリマスターはハッキリと違いが解る。低音と高音のバランスが自然になっていて、実際のオーケストラの音に近くなっている。
こうして改めて聴くと、壮絶とも言える鋼のようなアンサンブルに圧倒される。最終楽章では地球が震撼するような鳴動に支配される。その一方でナハトムジークなどでは弦は艷やかで管楽器も朗々と鳴り響く。
現代ではこういったサウンドが失われた、とは良く言われることで、指揮者もオーケストラ奏者も移動が激しく、恐らくシカゴ交響楽団もこのショルティの時代に比べて、様々な指揮者が客演しているだろうし、音楽監督のオーケストラへの影響力も相対的に小さくならざるを得ない。オーケストラ奏者も優秀な奏者ほどオケを渡り歩くので、一種の「ローカル奏法(?)」での音楽づくりは現代では不可能だ。それをやりたければ、クルレンティスやロトのように、自分でオーケストラを作るしかない。
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