ベートーヴェン/交響曲第7番
スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ指揮 読売日本交響楽団
ベートーヴェンの交響曲第7番にドはまりしている昨今、5日前のズヴェーデン&ニューヨーク・フィルの感想エントリーで『Spotifyでなるべく演奏者の情報を見ないように聴いていくと「おっ!これだ!」という演奏に2つ出会った』と書いたのだが、もう一つの演奏がこのスクロヴァチェフスキ&読響。
ジャケットにスクロヴァチェフスキの顔写真があるから、さすがに指揮者は判って聴いたものの、あとでオーケストラを確認して読響と知ったときは、「やっぱ日本のオーケストラも凄い」と嬉しくなった。
非常に緻密な演奏で、一つのフレーズ・音符も疎かにせず、各パート間が絶妙な連携を見せ、曲の構造がよく分かる演奏になっている。ドイツのオーケストラだと250年の歴史の「暗黙知」の蓄積があって、それが絶対的ともいえる演奏表現上の強みになるのだけれど、ミスターSが、この読響という高性能オーケストラの性能を存分に生かして、徹底的に洗い直した演奏は、日本のオーケストラの強みを生かしたものかも知れない。
この音源に関する世評はなかなか探し当てられなくて、ネットを徘徊してようやく見つけた、と思ったら、ずっとブログを購読していたmokotomochi58さんの記事だった。
もっと注目されて良い音源だと思う。
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