2021年7月24日土曜日

ブルックナー/交響曲第5番 ヘレベッへ&シャンゼリゼ管弦楽団

ブルックナー/交響曲第5番
指揮:フィリップ・ヘレヴェッへ
シャンゼリゼ管弦楽団


※Spotify

 古楽器奏法で演奏されるブルックナー、しかも5番。登場当時に話題になった音源。しかも、ベルギーの指揮者とバリバリのフランスのオケの演奏。どんな変化球で聴かせてくれるのかと期待して聴くと、いやいや確かにブルックナーのオルガン・サウンドが、『グオー』と、いう迫力のある、しかもとてもピュアな音で楽しめる。
 久しぶりに聴いてみると、最近のドイツのオーケストラでもこういうピュアな音を指向する演奏も多く、ある意味、時代を先取りした録音だったかも知れない。
 細部にまで神経が行き届いていて、至って「まじめなブルックナーの5番」だ。颯爽と進むリズム感が、この曲につきまとうボッテリしたイメージを払拭してくれる。特に第4楽章の二重フーガの所は、スパッスパッとなで斬りにして颯爽と進んでいくので、聴いていて気持ちがいい。

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