指揮:エリアフ・インバル
東京都交響楽団
東京都交響楽団
※ナクソス・ミュージックライブラリ(岡山県立図書館利用者IDのログインURL)
カタログNo : OVCL004072009年3月29日 サントリーホールにてライヴ収録
先日の都響の岡山公演の熱演を聴いて以来、ヘビーローテーションになっている音源。
インバルのアーティキュレーションは、独特な部分も多く、特に第二楽章では硬派な解釈をするインバルのイメージとは違い、意外にもねっとりとした解釈となっている。
そのインバルのタクトに応える都響の強靭で一糸乱れぬアンサンブルは本当に見事というほか無い。特に音楽が高揚していく場面での熱量の高い演奏や、第4楽章でのベースの瞬発力は「ソ連」時代のオーケストラを彷彿とさせる。
一方で、下野竜也の指揮で実演を聴いた時に感じた、豊かな倍音を湛えた弦の「泣き」は録音ではそこまで劇的には聴こえて来ない。NMLじゃ満足出来ずにハイレゾ音源を購入したものの、岡山シンフォニーホールに鳴り響いた、ここぞという場面「泣き」の入った音とは結構隔たりがある。オクタヴィア・レコードの優秀なスタッフがサントリーホールでDSD録音を行っても、やはり本物のオーケストラの音をすべて再現できるわけではないんだな。
0 件のコメント:
コメントを投稿