ドヴォルザーク/ピアノ五重奏曲 (Pf)プレスラー&エマーソンQ
カタログNo:UCCG4193
1993年4月、ニューヨークでの録音
この曲の軸になっているのはピアノとチェロ。第1楽章や、第2楽章冒頭ののプレスラーのピアノとフィンケルのチェロのニュアンスたっぷりの絡みからして、もうたまらん感じ。
このめくるめく魅惑のメロディのオンパレードの曲の魅力の全てを回収してくれる。
やっぱりプレスラーのピアノがいい。いい意味で彼は「ミュージシャン」で、ドヴォルザークの描いたキャンバスの下書きの上に、抜群のセンスで色を着けていく。
エマーソンQは、色々なアプローチが可能な懐の深いこの作品を、堅牢さ、技巧面、リズム、あるいはロマンティシズム、どの要素も高度にバランスよく纏めているが、何度も聴いていると、どの要素も並外れたパフォーマンスを見せてくれていることがわかる。
一番重視されているのはアンサンブルのテクスチャーで、聴いていて本当に心地よく、彼らの音楽世界にどっぷりと漬かってしまう。
聴き終わったあとには満足感と、「やっぱ、いい曲だなあ」と心底思える演奏。
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