ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団
ソプラノ:リカルダ・メルベート
メゾソプラノ:ベルナルダ・フィンク
合唱:ロンドン・シンフォニー・コーラス
2009年12月録音
https://open.spotify.com/album/4bApuTkdbndoBPUBj2xHSw?si=eSfAhUJ0SmePGnnK9hNjtA&utm_source=copy-link&dl_branch=1
※Spotify
DVD付きSACDでも持っているが(いや、SACD付きDVDか?)、出先でもスマホとイヤホンで手軽に聴きたいのでプレイリストには欠かせない。
第1楽章冒頭から弦の刻みの抑揚を大きく取って、まさにヤンソンス節が聴こえてくるが、細かいダイナミクスの調整、一つ一つのフレーズの輪郭をきっちりと分けて骨太に構築していくのもヤンソンス流。RCOのマーラーはシャイーやハイティンクとの録音も素晴らしかったが、コンセルトヘボウの残響を考慮してか、前2者はややまったりとした輪郭の録音だった。しかし、このヤンソンスはシャープな音どくりを志向していて、ライブ録音ゆえのオーケストラの張り詰めた緊張感もよく録れている。
第4楽章の本当に繊細で柔らかい伴奏、そしてその後の第5楽章冒頭のトッティーの大迫力へのギア・チェンジ、それからフィナーレへかけての音の奔流は圧巻。しかもRCOの音の美しさが際立つ。まざりっ気の無いハーモニーによる強力な音圧にため息が出る。
ビロードの弦・黄金の管(特にホルン!)といわれる名器(RCO)の実力と美点を存分に駆使した、鮮やかな色彩に彩られた素晴らしい演奏。
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