ドビュッシー/ピアノ作品集 田部京子
大学時代からの数少ない盤友から「お前、ショパンあれだけ苦手やのに、ドビュッシーは大好物なんやな、合点がいかんわ」と言われたことがある。ドビュッシーが苦手な人は多いらしい。
https://open.spotify.com/track/1srOj2TZ9VWRUgs75jDo9v?si=GdWmE8DaTQiNNos7kOUB0Q
※Spotify
https://pref-okayama.ml.naxos.jp/album/CHAN9912
※NML(岡山県立図書館利用者IDからログインするURL】
ピアノ曲をあまり聴かない僕がドビュッシーだけはよく聴くようになったのは、この田部さんの演奏との出会いがあったことが大きい。仕事がめちゃくちゃ忙しかった20代後半。土曜日もほとんど休日出勤して日曜日は昼まで泥のように眠り、ようやく起き上がったあとにボーッとしながらこのアルバムを聴いていた。あの時に3年間だけ住んでいたアパートの部屋から見えるサルスベリの木の風景が目に浮かぶ。
音を「紡ぐ」というのはこういうことか、と思うような繊細で丁寧な音楽。景色が揺らぐような幻想的な世界を、芯のしっかりとした音で紡いでいく。
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